いよいよ六年生 (メルマガバックナンバー)

発達障害の子供の育児、療育、学校生活について書き綴ったメルマガ「のーんびりんぐ通信 61号」のバックナンバー(抜粋)です。


前回は、五年生のビッグイベントであるスキーを満喫し、無事に春休みを迎えられたところまでお話しました。

春休みに入り、一気に受験生モードに切り替わりました。もちろん、学校生活が軸にあることは変わりありません。塾の講習がない日は、ちょこちょこ息抜きプランを組み込みました。

お友達と映画を観に行ったり(このお友達は、幼稚園が同じで、親同士も仲良くさせてもらっています。息子が、一番と言ってもいいくらい気が合うお友達で、コミュニケーションもとれるお友達です。)、アスレチックのある公園で思いっきり体を動かしたりして発散できる時間を作りました。息子も切り換えが上手くできるようになりました。

生活リズムを崩さないように心がけていたので、新学期はすんなり準備を整えることができました。

そして迎えた始業式。クラス替えがないため、担任の先生の発表を楽しみに学校に行きました。先生は持ち上がりで五年生の時と同じでした。親子とも慣れているので安心して学校生活が送れるとホッとした気持ちでした。

六年生で大きく変わったことは、受験モードに切り替えるため療育をお休みしたことです。もちろん継続したい気持ちはありました。学校を早退してまで必要と判断したうえで通うことに決めた療育を休むことは本末転倒ではないかとかなり悩みました。

息子も交えて何度も話しあいました。療育に通っている意味や必要性も以前に話をしているのでそれも理解できている前提での話し合いでした。最終的には、息子の受験への強い意志を受け入れることで休む決断に至りました。

六年生になり、息子は以前より落ち着き、最高学年の自覚もでてきたように感じました。親ばかかもしれません 笑。もしそうならごめんなさい(笑)。

息子も行事には慣れているので、私も安心して見ていられました。ただ、一学期の一大行事は練習から不安で不安でたまりませんでした。運動会です。息子にとって、これまでの中でも最高レベルにあたる組体操があります。最難関は二つ。サボテンと倒立です。

二人ペアで行うため、少し間違うと相手の大けがにもつながってしまいます。何度も息子に話しました。相手の命も預かるぐらいの競技であることをしつこいぐらい話しました。

運動会に向けて、以前にお話したスポーツ療育でサボテンと倒立強化プランを立てていただき特訓スタートです。

最初は怖がり、実践できずにいた息子ですが、先生方の熱心なご指導で挑戦できるようになりました。先生が絶対大丈夫だから(怖い思いさせないから)思い切ってやってみようと何度も背中を押して下さり、勇気をもって練習に取り組めるようになりました。やってみないことには何も始まりません。少しずつコツを掴めてきたのか恐怖心は薄れてきました。

完全にスポーツ療育のプロの先生にお任せしてしまったのですが、感謝しかありません。もし、学校だけの練習なら息子はなかなかスピードについていけず恐怖心を抱いたままだったかもしれません。学校の先生に不満があったわけではもちろんありません。息子に合わせていただくわけにはいかないのは当然ですので。

学校での練習でも成功したという報告が徐々に増えてきました。相手のお友達もケガなく無事で練習に取り組めていることが嬉しかったです。
とにかくスポーツ療育と学校での練習をしっかりこなして本番成功できるように真剣でした。

そして迎えた本番。他にも競技はあり、娘の出番もあったのですが母ちゃんは組体操で頭がいっぱいでした。娘よ、すまぬ。でも二人ともしっかり見て映像にも収めましたよ。

そうです。この日は朝から息子は大役がありました。六年生は各学年のプラカードを持って誘導してきます。組体操で頭がいっぱいな母ちゃん(しつこくてごめんなさい 笑)でしたが、これは最初で最後の体験なので、前のめりになって息子の姿を見守りました。
かっこええ、息子よ。(親ばか全開です 笑。)そして、序盤で号泣しそうでした。

小学校最後の運動会、感慨深かったです。すべてを焼き付けるように見入りました。でもやはり組体操で頭がいっぱい母ちゃんには変わりません(しつこすぎてごめんなさい 笑)。

いよいよ最後の組体操の時間です。まずは抜かりなく息子の位置にスタンバイ。撮影体制もバッチリです。
始まりました。最初は音楽に合わせて個人で動きます。よしよし、順調順調。
もうすぐペア競技です。心臓バクバクマックスです。一つずつ進んでいきます。

サボテンと倒立、来ましたー!

緊張で発狂しそうになるのをこらえながら、見守ります。心拍数爆上がりでした。
そして息子、見事に成功させてくれました!! 思わず跳びあがってしまいました。(後ろの方、大変失礼しました。)

私の朝からの緊張に対して、一分ぐらいの成功劇だったような気がします。嬉しすぎて、息子をハグしに行きそうでした。(一発アウトですね)
よく頑張りました。とても誇らしかったです。

スポーツ療育の先生にも次回に報告させていたっだくと、とても喜んでくださいました。

最後の運動会、素晴らしかったです。もちろんこれまでも最高の競技を見せてくれていましたが、色々な思いが駆け巡りこの日一日中胸がいっぱいでした。
息子は堂々と帰ってきました。褒めて褒めて褒めまくりました。もちろん娘に対しても変わりません。

こうして一大行事が一つ終わりました。またまた止まる気がしないので続きは次回でお話させていただきます。

最後までご覧いただきありがとうございました。


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