またまた怪しい雲行きに(メルマガバックナンバー)

発達障害の子供の育児、療育、学校生活について書き綴ったメルマガ「のーんびりんぐ通信 57号」のバックナンバーです。


前回は、夏の恒例行事についてお話させていただきました。
今回は学校生活に話を戻してお話したいと思います。

四年生になった息子は、特に問題なく学校生活を送れていました。先生にも心を開き、去年からのクラスでまわりのお友達とも楽しく過ごせていたので、私も安心していました。

毎年六月に運動会がありますが、三年生でフラフープの壁を突破できたことで、母ちゃんは何でもこーい!ぐらいの気持ちでずっしり構えていました。息子も特に不安はなかったようです。
実際、ダンスは困難な壁はなく普段の練習でこなすことができました。ホッとしました。本番も堂々と臨み、無事にすべてをこなすことができました。

小学校入学から四年、行事の度に成長を実感でき、いつも感動の涙をこらえながら息子(もちろん娘もです)を見入っていました。
運動会が終わると水泳指導が始まりますが、息子は毎年恒例であるサマーキャンプのおかげもあり、水への恐怖心はほぼありませんでした。三年前の息子からは想像できない成長ぶりです。

そしてあっという間に一学期が終わりました。

息子も夏休みを満喫し、二学期はリセットされた状態で順調にスタートできました。二学期も同じようにあっという間に終わるはずでした。

ところが、この頃から雲行きが怪しくなっていったのです。

ある日療育のために迎えに行くと、先生がお母さんちょっといいですか?とおっしゃるではありませぬか!これはあまりいいことは言われないとすぐにわかりました。(先生、人聞きの悪い言い方してごめんなさい。)
嫌な予感はもちろん的中でした。
息子が、ある先生に暴言を吐いたという内容でした。

ベテランで、いつもにこやかな女性の先生です。ふざけていたのがエスカレートして暴言につながったというのです。その先生もその場にいらっしゃったので、私からは誠心誠意謝罪はさせていただき、息子にはじっくり指導させていただく旨を伝えました。先生はにこにこしながら、「お母さん、あまり」深く考えなくていいですよ」と言って下さったのですが、申し訳ない気持ちが大きすぎて早くその場を去りたかったです。

息子が何か思いがあって出た暴言なのかを確認するため、(もちろんどんな思いがあったとしても言ってはいけないことです。またそのことを本人も理解はしています。)息子と話しました。

特に深い意味もなく、ふざけて言ってしまったというのです。詳細は書けず申し訳ないのですが、今回の暴言は先生の容姿に関する内容でした。自分が言われたらどう思うか、今後一切言わないことを約束できるのか、(相手が誰であっても)時間をかけて話し、次の日に先生にしっかり向き合って謝罪することになりました。

そして、次の日の連絡帳で息子が先生に謝罪をしたことが分かりました。一度言った言葉は消えないことや、自分が軽い気持ちで発した言葉でも相手には心の傷となって残ることも理解が必要だということも話しました。

今回のことをきっかけに、療育のために迎えに行くとすんなり早退できないことが多くなりました。一度反省したはずが、また繰り返すようになりました。お友達に向けられるものはほぼなかったのですが、先生に対しての暴言が多くショックでした。
でもこの繰り返しが育児であり、育自であると言い聞かせながらしっかり向き合っていくことを再度決意しました。

暗雲だらけの三年生が終わり、四年生でいいスタートが切れたと思ったのにまた夕方の電話にびくびくするようになりました。(先生、またまたごめんなさい)
日中も学校から呼び出されることもありました。納得のいかないこともありましたが、息子の行動は事実であり無視するわけにもいきませんでした。

発達障害であることをカミングアウトしたから、こんなに問題児扱いされてしまうのかと思ってしまうこともありました。事実は受け止めつつも、もし発達障害と伝えていなければどうなっていたかと考えてしまうこともありました。
もちろん、先生には申し訳ない気持ちでいっぱいで、そのたびに先生に謝罪をし、息子と話しました。注意や諭すことだけでなく、息子にとって一番の理解者でありたいことも伝えていました。

長い(というか長く感じた)二学期が終わり、ようやく冬休みに入りました。
息子(娘もですが)との時間を大切に、発散もできるようにと、幼稚園からのお友達と遊んだり、家族で出かけたりと充実した時間になりました。

三学期は四年生の締めくくりです。無事に気持ちよく終われることを願うばかりでした。
思いが通じたのか(?!)、三学期は落ち着いて終わることができました。大きな行事は二分の一成人式がありましたが、立派にこなしてくれました。(親ばかごめんなさい)

いよいよ五年生です。また長くなりそうなので次回以降にお話させていただきます。


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