療育 運針編(メルマガバックナンバー)

メルマガ「のーんびりんぐ通信 49号」のバックナンバーです。


前回は、先生からクラスのお友達への告知についてお話させていただきました。その後も、息子は居心地のよいクラスで、楽しく過ごせていたようでとても嬉しく思いました。

反面、クラスのお友達から親御さんに息子の発達障害の事が知れ渡るのではないかという、不安もなかったわけではありません。
息子のことを隠したかったわけではありませんが、レッテルを貼られてしまうのではないかと怖かったのです。母ちゃん、しっかりできてませんでした。

先生の告知後、他のお母さんと話したり、すれ違うことさえも怖い時期がありました。
でもそれは杞憂に終わりました。息子のことがクラスのお友達の家で話題にあがっているという自意識過剰な母ちゃんが勝手に心配しただけのことでした(笑)。

このころの療育では、折り紙を卒業し、運針に入っていました。前回少しだけお話しましたが、息子は針の糸通しと玉結びは意外にすんなりクリアしました。(母ちゃんは裁縫超苦手) 時間をおいても日を改めてもマスターできていたので、本当に達成できたことになります。

次のステップに進みます。布に何種類かの幅で印を書き、その通りに波縫いをしていきます。 

ほうほう、母ちゃんより絶対センスがあるぞい!よっしゃ!これも完璧じゃ!先生にも合格をいただき、息子は満面の笑みでした。母ちゃんもミラー越しにガッツポーズです。
直線縫いができれば、曲線にも挑戦です。ベースは波縫いですが、縫い目の間隔やひきつれがないか、基本の玉止めも判定基準に含まれます。
私が布に絵を描き、その上を息子が縫います。運針が楽しくなってきたようで息子はどんどん成長していきました。完全に母ちゃんは抜かされています(笑えませんが)。

布を二枚分ぐらい母ちゃんの絵で練習したのですが、ヘタレな絵では練習に物足りなくなってしまったので(笑)、手芸やさんで布を買ってきました。便利なアイテムがありますなぁと感心しながら、息子に課題として渡しました。布一面に書かれたかなり細かい柄で、息子のテンションマックスです。母ちゃんなら即挫折しそうです(自慢になりませぬ)。

息子はあっという間にサクサクこなし、療育日に提出です。
これで運針卒業かと余裕な表情の息子でしたが、まさかのやり直しでした。納得いかず不満な様子。一気にテンション下がってしまったようです。

実は母ちゃんは、分かっていました。息子には家で話していたのですが、納得しなかったので、そのまま提出させたのです。
やり直しの理由は、糸のしごきができていなかったため、布がひきつっていたからです。

療育で初めて自分を否定されたように感じた息子でしたが、先生によりきれいな仕上がりの作品を見せて比較され、(決して嫌な感じではないです)しぶしぶ納得したのです。

次回療育までにはきれいに仕上げて再提出です。糸をほどく時にまた一悶着ありましたが、これも大切な経験なので心を鬼にして見守りました。

そしてどうすれば引きつらないかを一緒に考え、こまめに確認しようと決めました。何日かかけ、一緒に確認しながらようやくやり直しが完成しました。前回よりもきれいな仕上がりをみて息子も今度こそ自信満々でした。

そして、療育の日。無事合格をいただくことができました。また息子は成長できました。二人ですぐにでもハイタッチしたかったです。
これで運針卒業です。次回からは調理です。

また長くなってしまいそうなので、次号以降でお話させていただきます。最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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