メルマガ「のーんびりんぐ通信 45号」のバックナンバーです。
前回は、小学校生活についてお話しました。お友達との交わりが少ないことは気になっていましたが、学校は楽しく通えていたことは嬉しかったです。
三学期になると、学年の集大成とも言える発表会があり、保護者は学校公開の日に見ることができます。
一人ずつ前に出て、自分ができるようになったことを発表します。
歌を披露する、出題された計算問題を回答する、縄跳びをとんで技を披露、覚えた漢字を書いて披露、けん玉やこま回し、など自由に各自が選んで発表します。
息子は、てっきり得意な計算や漢字のような学習系の発表をするものと思い込んでいました。疑いもなくそう思っていたので、当日を楽しみにしようと思っていたのです。
ところが、発表の2,3日前になり驚きの現実を知ることになるのです。
息子が発表のテーマに選んだのは、なななななんと(寝ぼけて「な」を連打したわけではありません 笑)、お手玉だったのです。え?え!なぜそれを?!
お手玉は、触っているところすら見たことがありませんでした。学校でやっているかもしれないので、意外に思いながらも聞いてみました。息子が披露するお手玉とは、両手を使った高度なものではなく、片手で上に投げてキャッチするというものでした。
ホッとしたのもつかの間で、息子にとってはかなりハードではないかと私まで焦ってしまいました。恐る恐る、「発表までもう少しだけど、できるようになったかな?」と聞いてみると、息子は自信満々で「できる!」と言うので、疑ってしまった私がいけなかったと思い、当日まで見守ることにしました。
そして当日。みんなそれぞれの成長が見られ、胸がいっぱいになりました。そしていよいよ息子の番です。緊張しながらも見ていると、息子は全然できていないのです。ショックで見ているのが辛くなり、とっさに廊下に出てしまいました。パパに託しました。お手玉をキャッチするどころか、上に投げるのもかなり苦戦しています。
時間が限られているのでこのままできるようになったことがないまま終わるのかと立ち直れないままいると、教室から声が聞こえてきました。クラスのみんなから息子へのエールでした。
お手玉披露は他にもやっているお友達が何人かいたのですが、みんな両手でお手玉を二つ使った技ばかりでした。それに比べると息子のお手玉は、比較的簡単な技であったと思うのですが、みんなは息子に心から「頑張れ」と言ってくれているのが伝わってきました。
私は、「できると言ってたのに!」や「できないならどうして練習してこなかったの?」などと、悔しさと腹立ちさえ覚えてしまい、反省しました。と同時に心優しい素晴らしいクラスのみんなに恵まれたと感謝しかありませんでした。
一度反省した母ちゃんですが、再びダメダメ母ちゃんの登場です。息子が帰ってきてから、いつもなら、褒めて褒めてハグして迎えるのですが、怒りや悔しさが先だってしまい、家で練習してこなかったことを責めてしまいました。この日はどうしても笑顔になれませんでした。
どうすればよかったのかを一緒に考え、息子からちゃんと練習すればよかったと聞けました。そして、クラスのお友達の暖かさも息子と共有しました。
冷静に考えると、たとえ息子のお手玉披露を直前に知ったとしても、家で一緒に練習することは可能でした。そして、息子が「できる」と言ったなら、「じゃあ、見せてよ」と事前に向き合うこともできたはずです。母、猛反省でした。私の準備不足が原因であり、悔しさは回避できたことです。
よし、切り換えよう。息子としっかり向き合い、共に成長していこうと誓った日でした。
次回は、二年生になってからのお話をしたいと思います。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
自分へのご褒美を忘れず、元気にお過ごしくださいね。
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