メルマガ「のーんびりんぐ通信 41号」のバックナンバーです。
さて、前回は小学校入学から始まったO療育の内容についてお話させていただきました。今回は小学校生活について書いていきたいと思います。
入学式以降、息子は宿題や学校の準備も問題なくこなし、療育の成果を実感できていました。お友達とうまくやれているかがとても心配だったのですが、私から聞くとお友達の名前が出てきたり、帰ってきたりするところをたまたま見たりしてとても嬉しく思いました。
息子から、学校の話をしてくれるともっと嬉しかったですが、楽しそうな様子が伝ってたのでよしとしました。
でも、学校の話はやはり知りたいので(母はしつこい (笑))、帰ってきたら学校のことを話して欲しいなとお願いをすると、約束事として息子は勉強机から見えるところに「学校から帰ってきたら、お母さんに学校であったことを話す」と書いて貼っていました。
なんだか押しつけがましいなと思いつつ、様子を見ることにました。
すると、次の日から事細かに話してくれるようになり、休み時間の様子や給食の様子も分かり、充実した学校生活を送っていることを私も実感でき安心することができました。先生からの恐怖の電話(先生、失礼な言い方してごめんなさい (笑))もなく無事にこなせているようでした。
担任の先生は、発達障害のお子様を担任された経験もあり、とても心強く、何より息子も大好きでした。先生のおかげで、小学校生活をスムーズに楽しく送れていたと思っています。
最初の大きな行事は運動会でした。一年生は、短距離走、ダンス、玉入れに出場します。
幼稚園の運動会を経験していたので、短距離走は「早く走る」、ダンスは「身につけているものが落ちても拾わない」、という母の洗脳(?)はうまく保たれていました。体も小さくとにかくかわいくて親ばか全開の運動会でした。わが子の一生懸命な姿はいつも胸が熱くなりますが、一方で先のことを考えてしまっていました。
この時は、三年生のダンスで縄跳び、四年生のダンスはフラフープで技づくし、六年生の組体操はリズムに合わせた個人技とペアや大人数技とハードルがとても高く不安もよぎりました。
あと何年かしたら自然にできるなんてことはないはず、というか絶対にないとかなり先走った焦りを感じた母でしたが、やはり療育機関の存在は大きかったです。相談できる場所があるのはとてもありがたいとすぐに焦りが吹っ飛びました。(単純な母 笑)
運動会が無事終わり、息子は堂々と帰宅しました。もちろん母は褒め褒めハグハグ攻撃で迎えました。これからもたくさんの行事を経験して、大きく成長して欲しいと思いました。
六月に入ると水泳の授業が始まります。母は、またまた心配と焦りでそわそわし始めます。
実は息子は大の水嫌いです。お風呂は大好きでしたが、お湯が顔にかかるとすぐにタオルタオルと騒いで拭きたがるのです。
水に慣れてほしいと思い、三歳の頃に仲良しの友達親子と一緒にスイミングスクールの体験に参加しました。お友達もいたので、楽しんでいつの間にか水も平気になるかもなんて欲張りな母でした。コーチはとても優しく、楽しく工夫してくれていて息子も始終笑顔でした。水嫌いは克服できた!と心の中で母はガッツポーズでした。息子もまた行きたいというので、正式に入会しました。
そして、入会後すぐに思わせぶりな水克服成功が崩れてしまうのです。コーチからも毎回まだ水が怖いみたいですと言われ、あまり強引にやってしまうと、プールが嫌いになってしまうとのことでそれも困るので、とても悩ましかったです。ここまで深刻な水嫌いとは思いませんでした。それでもいつかきっとこの壁は超えられると母は勝手に信じていました。
スイミングでは月一回テストがあり、項目がすべてクリアできたら合格で進級できます。息子は、顔に水がついた時点でNGだったため、いつまでも進級できないままでした。一緒に入会したお友達はとんとん拍子に進級していきます。プールに入る前のシャワーをどうやって切り抜けていたのか疑問でした。
また、息子より小さい子もどんどん進級していきます。見ていて切なかったのですが、息子はプールに行くことは嫌がらなかったので、ここさえクリアできればプールがもっと楽しくなると言い聞かせて続けることにしました。
大好きなコーチにプライベートレッスンもお願いしたのですが、水が平気になることはありませんでした。入会してから二年以上が過ぎていました。今なら、それでも通い続けたことを褒めてあげたいですが、当時は焦りがどんどん強くなっていました。これは泳ぐ以前の問題だと、少しずつ現実に向き合う覚悟に入りました。(母、遅っ!)
まずは顔が濡れることに慣れなければと思い、やはりお風呂で母の超自己流レッスンがはじまりました。(大したことないのにごめんなさい 笑) 洗面器にお湯を入れ、両手を入れて濡らした後、ゆっくり顔にあてて顔全体が濡れるようにします。最初は断固拒否でした。
そこで、顔に濡れた手を当てる時に「ごんざぶろう」とゆっくり言いながら、やってみせると効果てきめんで、「ごんざぶろう」大手柄でした。笑って楽しんでやってくれました。(「ごんざぶろう」とは、特に意味がなく母の思いつきです。全国のごんざぶろう様、勝手にいじってごめんなさい。そしてありがとうございます。今でも感謝しています。)
嫌がりはしますが、これを何日か続けていくうちに、抵抗がなくなったようでした。次にお湯を少しずつ水に近づけていきました。これは割とすんなりクリア。もちろん、「ごんざぶろう」も一緒です。
この後は、人にかけられたときに耐えられる練習です。お風呂なのでお湯ですが、顔にもかかるようにかけられても我慢する練習をし、最終的に十秒ぐらいは平気になりました。
そして、運命のテストの日。母は、いつものおふろといっしょだよと祈る気持ちで息子を送り出しました。
結果は、合格でした。三年近くかかり、やっと最初のクラスを卒業できたのです。私の方が嬉しくて、テンションが上がりっぱなしでした。息子も達成感があったようで、自信に満ちた表情でした。
これで水に対する恐怖は、なんとか克服できたものの泳げる状態には程遠く、スイミング教室とは違う学校のプールでこれまでの特訓が通用するのか気になってたまりませんでした。
息子自身は、学校の水泳授業に対してあまり抵抗がなさそうに思えたことが救いでした。
またしゃべりすぎたので、続きはまた次回にしたいと思います。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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