メルマガ「のーんびりんぐ通信 47号」のバックナンバーです。
前回は、息子の担任の先生からのあたたかい提案があり、家でもパパと話しました。夏休みに入るので、ゆっくり時間をかけて準備をしてから話をしようということになったのですが、どんなふうに進めていくかをまずは療育先の先生に相談することにしました。
そして、夏休みに入ってすぐの療育の日。早速先生からアドバイスをいただきました。
先生のお話によると、発達障害という言葉を用いるにはまだ早いとのことで、私たちと同じ考えでした。
一番悩んだのは、「どうして療育に通っているのか」です。できていないことや苦手なことを課題として取り組み、できるようにすることはもちろんですが、もっと息子に分かりやすくしっくりくる言い方はないかと模索していました。
そして先生からの提案は、「技」を知るため、ということでした。課題をすべて「技」に置き換えるのです。運動面の課題では「(なわとびで)前跳びの技」、作業課題では「おりがみの技」、コミュニケーション課題では「人の目をみて話す技」のように話すと、とっつきやすいのではとのお話でした。テレビで忍たま乱太郎をやっていて、忍者学校の話と絡めやすいかなと考えながら聞いていました。
「技」という発想は全くなかったので、先生からのアドバイスはとてもありがたく感謝でいっぱいでした。また、このように相談ができることがとても恵まれていると感じました。
息子への告知を療育の先生にも後押ししていただいたので、家での準備を進めていくことになりました。
療育の先生のアドバイスをパパと共有し、小学二年生の息子にもわかる言葉で資料を作ることにしました。文字はひらがなにし、言葉も理解できるように考えながら作成していきました。(作ってくれたのはパパです 笑)
パパ作成の資料は、以下に掲載していますので、よろしければご覧ください。
子供への発達障害の告知(PDFファイル)
夏休みが半分ぐらい終わった頃、いよいよ息子に告知です。
ここで、パパと考えたことがあります。息子に告知と同時に、この機会に妹にも話しておいた方がよいのではないかということです。
当初は、息子にだけ話をしようと思っていたのですが、少し前に娘に「お兄ちゃんは、〇〇(療育先の名前)に行ってるけど私はいつ行くの?」と聞かれたことがあったのです。
娘はまだ幼稚園年長、さらりと「〇〇ちゃんは、行かないんだよ」と答え、それに対して娘も特につっこんでくることはありませんでした。
ただ、来年には娘も小学生になるので、お兄ちゃんは早退して療育に行くことを不思議に思うのではないかと思い、この機会に娘にも話すことにしたのです。
息子にはパパから、娘には私から、それぞれ別室で話をしました。
まだ幼稚園に通っている娘にはより簡単な言葉で伝え、お兄ちゃんは「技」を知るために頑張っているからと話しました。
ちなみに、息子と娘は小さいころから仲がよいです。
息子は、「技」という言葉がしっくりなじんだようで、理解もしてくれました。先生に感謝してもしきれません。
発達障害は決して悪いことではありませんが、告知するにはかなり悩みました。もっと大きくなってからでよいという思いもあったからです。
ですが、早い段階で前向きに捉えることで、「技」が習いやすくなったと思います。
息子には「技」の習得や、困ったことはいつでもサポートすることを再度伝えました。(この後、「発達障害」という意味が分かるようになってから、再度告知をしています。)
息子は自分のことを、娘は兄のことを理解する貴重な時間になりました。
二学期に入ったら、先生からクラスのお友達に話してくれることになったので、先生にはパパ作成の資料を渡すことにしました。また止まらなくなってきたので、今日はここまでにします。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
体調にはくれぐれもお気をつけくださいね。
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