ずんだくんとの日常生活について気になることがいくつかあった。
一つは「お母さん」とよびかけてくれなかったこと。
このころ、大分言葉も増えていろいろお話もできるようになっていた。けれども、なんだかしっくりこなかった。
それは呼びかけがなかったからと気づいた。
とにかく、いきなり話し始めるので独り言に聞こえなくもない。
子どもが「ママー、〇〇だよー」なんて定番の会話だと思っていたけれど、ずんだくんにその定番はなかった。お母さんと呼びかけてほしい。(キャラ的に「ママ」は絶対あわない、むしろ「おかん」のほうがぴったりなぐらいだったので小さいころから「お母さん」で通してきた。)
もしや「お母さん」は呼びにくい?
園で先生や周りのお友達がママやパパ派が多くて「お母さん」は定着しづらい?
などなど考えたけれど、そんな簡単に「ママ」にはなれない。
ひとまず試してみよう。
ずんだくんは、バスが通るたびに必ず「あれどこ行きだろうねー」と聞いてきた。
いつもなら、「〇〇行だよー」と答えてあげていたけれど、ここでレベルアップを試みた。(大したことないのに大げさにごめんなさい(笑))
「ねえねえ、ずんだくん、お話とっても上手だから、あれどこ行きだろうねーの前にお母さん、て言ってみようよ」と。
ずんだくん「お母さん、あれどこ行きだろうねー」と。
はい、REPEAT AFTER ME!
「お母さん、あれ どこいきだろうねー」
よくできました! なんとすんなり言えた。パチパチー! お母さんて呼んでくれてうれしかった。
「今度からもお話の前にお母さんてつけてくれたら、すごく嬉しいな」と言いながら、いっぱい褒めてあげた。
他にも人を呼ぶ場面はいっぱいあるけれど、ひとまず「お母さん」で練習していこう。お母さん特権ってことで(ようわからん)
ずんだくんはバスがどこ行きか早く知りたかったから、たまたま、うまくいったのかもしれない。けれども、この後の会話でもほとんどに応用できるようになり、話の前に人を呼ぶことが定着していった。
もちろん、くりかえし何度も何度も根気よく続けたおかげでできるようになった。