メルマガ「のーんびりんぐ通信 37号」のバックナンバーです。
さて、前回は幼稚園最後のお遊戯会についてお話しました。今回は後編になります。
参観日の後なんとか気持ちを切替えて、冬休み中の特訓プログラムを考えました。年長になって話も理解できていたので、特訓の必要性はしっかり伝えました。
療育で、先生がよく「かっこいいお兄さん」と「かっこ悪いお兄さん」とどっちがいいかという話をされていて、息子は「かっこいいお兄さん」と毎回即答していました。
今回もかっこいいお兄さんをキーワードに頑張ってくれました。
冬休みに入り、特訓スタートです。課題は演舞の姿勢(体幹)と鍵盤ハーモニカ演奏です。
演舞はこれまでのお遊戯会のDVDで音を聞きながら、体幹に気をつけながらできるまで繰り返しました。動画に撮り、手が曲がっていたり、フラフラしていたりするところは息子にも見せて かっこいいか悪いかで確認しました。
演舞は、とてもゆっくりで長く通すと10分ぐらいありました。
鍵盤ハーモニカの練習もあるため、休憩もはさんで1時間ぐらいが限界と考え、集中して取り組みました。手はピン(まっすぐ)、体はピタッ(フラフラしない)、を洗脳されるぐらい言いました(笑)
鍵盤ハーモニカは、指づかいが難しいようでテンポに追いつけない状態でした。幼稚園でも鍵盤ハーモニカは吹いていたのですが、特に先生からも何も言われなかったので、不器用な息子なりにこなせていると思い込んでいました。都合よく考える母、というか能天気な母でした(笑)。
ここまでできていない状態とは思わず、恥ずかしながらここで初めて現状を知ったのです。練習あるのみと気持ちをリセットし、練習スタートです。
演奏するのは三曲で、一番最後が超超超難関の園歌です。まずはかなりのスローテンポからです。二曲はゆっくりであれば曲になっていました。毎日少しずつテンポを速くしていき、完成できました。
園歌は、相当難しったようです。しかも長いので、短く区切って何日かに分けて、ゆっくりテンポからつなげて仕上げていきました。
二週間の冬休み、年末年始はお休みしましたが、息子は泣き言も言わず母についてきてくれました。途中厳しく接したこともありましたが、できた時はしつこいぐらい褒めて褒めて抱きしめました。達成感に満ちた息子の笑顔は最高でした。
冬休みも終わり、いよいよ本番です。特訓で自信がついた息子は堂々として誇らしかったです。
演舞が始まりました。
袴姿の息子は、キラキラ輝いていました。
ドキドキしながら見ていましたが、息子は練習通りに、いやそれ以上にかっこよくきめてくれました。
見ながら涙腺崩壊しそうでした。
最後までしっかり手はピン、体ピタッをキープできました。母の洗脳大成功です(笑)。
次は、劇です。セリフを言うことはなく音楽に合わせて動きます。
参観日で気にならないことがここにきて目についてしまったのです。最後のほうで戦うシーンがあり、戦いごっこをするのですが、息子は困惑気味なのです。
誰とでもよく、動きは特に決められていないのでどうすればよいかわからないように見えました。参観日ではそれとなく動いていたのですが、ステージだから戸惑ったのかわかりません。
ちなみに、参観日で気になった部分は改善されていました。練習通りにできれば完璧だったのになぁと少し残念に思ったのですが、演舞や鍵盤ハーモニカの猛練習の様子を見てきていたので、合格としました。よし、ここでもかっこいいお兄さんになれました。
そして最後の鍵盤ハーモニカ演奏です。息子の音が認識できたわけではないですが、立って鍵盤ハーモニカを持って並んでいる姿から自信とパワーが溢れていました。息子、大舞台でやり切りました。色々な思いが溢れてきて涙が止まりませんでした。
幼稚園最後のお遊戯会、大大大成功です。
一回りも二回りも息子が大きく見えました。
これなら小学校にいっても安心とも思える成長を見せてくれました。
終わってからは褒め攻撃とハグ攻撃が止まりませんでした(笑)。母の不安、焦りから始まったお遊戯会練習でしたが、それらをすべて払拭してくれて、感動で満たされて終了となりました。これで幼稚園生活は、卒園式を残すのみとなりました。
お遊戯会の様子、前編・後編とお付き合いいただきありがとうございます。
次回は、小学校以降の療育についてお話したいと思います。
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