メルマガ「のーんびりんぐ通信」のバックナンバー(29号)です。(2021年 7月時点の内容です)
前回の続きです。
いよいよ初通所の日がきました。息子は5歳(年中)4カ月でした。
朝が早いので、下の妹を幼稚園に送ることができません。3歳児クラスは預かり保育もできないため迎えの時間にも間に合わないので、妹も一緒に連れていくことに決めていました。
これまで子供たちとお出かけするときは、空いている時間がほとんどで、遠くても全く気にならなかったですが、朝のラッシュは初めてでした。
背の低い自分(要らない情報ですね 笑)が立てる場所を確保するだけでも必死なのに、子ども2人をきちんと連れていけるだろうか・・・でも目的は息子の自立です。自分はそこに合わせて行動するのみです。
前日から気合を入れて準備しました。当日は、お弁当作りから始まり、子供たちの準備と自分の準備でバタバタでしたが、なんとか出発できました。気合が入りすぎていたのか、ラッシュは思ったより平気でした。
無事に到着し、担当になる先生と対面です。可愛らしい優しそうな女性の先生が担当になりました。息子はずっとにこにこでした。メンバーは、みんな就学前の6人で、先生が一人ずつのマンツーマン指導になります。
一度見学に来ていたので、大体の流れは把握していました。最初は全体活動で体幹を鍛える運動始まりました。この時は先生一人の指示を聞きながら動いていきます。息子が真剣に指示を聞きながら取り組んでいる姿はとても頼もしく感じました。運動は苦手ですが、みんなについていこうと必死に頑張っていました。
これが終わるとそれぞれ、各担当の先生とのマンツーマン指導になります。
息子は初めての通所日なのでこの日は、先生の質問に答えたり、点や線つなぎのプリントをやったり、手をつかう作業中心に取り組んでいました。
息子の様子は、隣の部屋から見ることができます。下の妹には我慢や窮屈な思いをさせてしまいましたが、お絵かきが好きでとても助かりました。お絵かき用の紙は多めに持参し、飽きないように考えたつもりです。
他のお母さんたちとも話せる貴重な時間でした。療育という共通の場で大知り合った大切な方たちです。何も気にすることなく、幼稚園では話しにくいことでも気軽に話せるホッとできる場でした。
「のーんびりんぐ」というタイトルの原点と言っても過言ではありません。
私が求めていたのはこの時間でした。みんな同じ悩みや不安を抱えながら、誰にも言えずに辛い、療育に来るとふーっと楽になるのです。朝のバタバタやラッシュなんてどうでもよくなるぐらい、肩の力が抜けて無理をしない素の自分でいられる空間でした。
これまで、いかに周りのママたちに気を遣っていたかを実感しました。(もちろん、幼稚園で仲良くなったママたちは今もとても大切なお友達ですが、息子の悩みはなかなか言えずにいたので)
あっという間に午前の療育が終わり、昼食の時間です。食べることが大好きな息子ですが、昼食時間も療育は続きます。偏食指導や食事のマナー指導、箸の使い方練習など課題はいくつでもあります。
この間、私たちは別室でお昼ご飯になります。1時間少しで、他のママたちと一緒にお弁当を食べ、食後には持ち寄ったお菓子でデザートタイム。とてもリラックスできる楽しい時間でした。下の妹もお絵かきとお菓子で機嫌よく付き合ってくれました。
そして、お呼びがかかったら休憩時間が終わります。療育中の子どもたちの中から、一人が先生と一緒に私たちを呼びにきてくれるのです。きちんと目を見て伝えられるかどうか、小さいこともすべて療育につながっています。
この後は、担当の先生から今日のフィードバックです。午前中からの活動と息子の取り組みの様子、昼食中の様子など細かく報告してくださいます。今日の療育から、息子の苦手なことやこれからの課題のお話があり、家庭でも取り組んでいくことになります。
正直なところ、親にとってはかなり負担ではありましたが、常に息子の自立のためであり、この機会を逃すと可能性を狭めることになると奮い立たせました。
約30分先生とお話をし、療育は終了しました。
フィードバック内容は報告書として次回に渡していただけます。
終わった後は、初めてのガッツリ療育を頑張った息子と朝早くから付き合ってくれた娘を精一杯褒めながら帰りました。自分の子はもちろんですが、他のお子さんたちも小さな体でいっぱい吸収しようと頑張っている姿にパワーをもらえた気がして清々しい帰路でした。息子の成長を精一杯サポートしようと改めて決意した、初通所でした。
次回はこの頃の幼稚園生活についてお話したいと思います。
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