O療育内容について(メルマガバックナンバー)

メルマガ「のーんびりんぐ通信 40号」のバックナンバーです。


さて前回は、小学校入学のお話でした。今回は、小学生になってからの療育についてお話したいと思います。

小学生からはO療育に、月に二回通うことになりました。水曜日は、妹も午前保育のため、幼稚園に迎えにいってから、お昼を一緒に食べ、息子を小学校に迎えにいきます。息子は給食後のお昼休みなので、授業に影響があまりなく早退させてもらっていました。担任の先生にもご理解をいただけたこと、クラスのお友達もいってらっしゃい、バイバイと言ってくれたこと、とても嬉しく感謝しかありませんでした。

そして三人で療育に出発です。バスと電車を乗り継いで一時間半かかりますが、電車好きの息子は全く苦ではなかったようです。付き合ってもらっていた娘には退屈な思いをさせてしまいましたが、着いてからのおやつタイムを励みに(笑)頑張ってくれていました。

着いたら、まずは先生に挨拶をしてから体操着に着替えます。挨拶は目をきちんとみれているか、聞こえる声の大きさかなど厳しいチェックが入ります。着いてから十分後ぐらいには療育が始まるため、時間を考えて着替えや準備を済ませないといけません。幼稚園の頃の特訓成果もあり、時間がないから急がないといけないことは意識できていました。

体育着の着替えは風呂敷のように包める布で持参するルールがあり、指先を使って結ぶ練習も兼ねていました。
準備をしたら、療育室に行き体育座りで先生を待ちます。

最初はみんなで体幹運動です。腕立て伏せや片足立ち、ブリッジなど約五種類の運動を笛に合わせて進めていきます。苦手な運動は、担当の先生から宿題として練習の指示があります。

息子はブリッジが苦手で家での課題として宿題になりました。いきなり、完成形を目指してもかなりハードルが高いので、最初は寝た状態で少しずつ支えられる時間をのばしていき、イメージをつかんで行きました。何カ月もかかりましたが、できるようになり息子も達成感を味わうことができました。

体幹運動のあとは、各担当の先生に分かれての療育です。二人に一人の先生が担当で、息子は同じ学年のお子さんとペアでした。担当の先生との療育では、みんなの課題がバラバラで苦手なことを克服できるよう、先生にリクエストをすることもありました。息子の場合は、縄跳びでした。幼稚園の頃もリズムよく連続して飛ぶのが難しく、引き続き小学生でもお願いしました。ペアのお子さんも同じ縄跳びの課題があったので、お互いの回数を数えたり「頑張って」と励ましあったりしながら取り組みました。

リズムよく飛ぶことと、同時に縄を回すことがとても難しく、まずは両足ジャンプを一定の速さで飛ぶところから始めました。縄跳びも家での宿題として出されていました。

2,3年生になると運針が課題にはいってきます。色々な縫い方の手本を見ながら、模様を縫って作品にします。家で作品を作って次回の療育までに仕上げて先生に提出をします。縫い方にムラがあったり、布が引きつっていたりすると糸をほどいてやり直しになることもあります。手先を使う練習には最適ではありますが、息子のことを考えるとかなりレベルの高い課題に思えました。
母は、裁縫が恥ずかしいくらいできません。というより針と糸との相性が悪いのです(笑えないけど(笑)

話がそれましたが、息子の縄跳びのあとは、折り紙の時間でした。手先が不器用なので、丁寧に指先を使って折ることが目的です。全部で10ステップぐらいあり、療育で一つ与えられた課題を折り、家でも同じものを5個作る宿題がでます。まっすぐ折れているか、しっかり折れているか、形がいびつになっていないか、厳しいチェックを通過して初めて合格になります。

合格したら、次の課題に進む、これを繰り返して最終課題の鶴をきれいに折れたら、折り紙は卒業です。毎回合格の時に金色のシールを貼ってもらえるので、息子はそれが楽しみで、頑張れていました。不器用さはありましたが、ステップを重ねるたびに、一回で合格できることも増えていき、息子のやる気にもつながっていたようです。

ここまでで約二時間。多少の前後があるものの、五時ぐらいからは食事指導が始まります。じゃんけんや話し合いで、食事を運ぶ係、テーブルを拭いて消毒する係、お茶を入れる係を決めてそれぞれの役割につきます。人と話をしないことには、動けないのでコミュニケーションの練習が盛り込まれています。

偏食をなくすこと、食事マナーをしっかり身につけることが目的のため、好き嫌いがあると苦痛かもしれません。息子は、海老が苦手でしたがそれ以外はほぼ食べられるので、なんとか乗りきっていたようです。マナーは、肘をついていたり、音をたてながら食べていたりすると先生から厳しく指導されます。食べ終わったら、みんな一緒にごちそうさまでしたの挨拶をして食事は終了です。

食べた食器はシンクに運び、「お願いします」と声をかけたら終了です。(食べた後の食器は、保護者が洗って片付けるので、無言でシンクに置くと、ここでもまた先生から指導がはいります。)この後、着替えに行き、(制限時間を決められています)挨拶をして療育は終了です。

この後、先生から保護者へのフィードバックがあり、その間に息子は学校の宿題をして待つというのがいつものスタイルでした。フィードバック時には親の悩み事も親身になって聞いて下さり、とても心強かったです。毎回、悩みは尽きずアドバイスをいただき助けていただきました。

また長くなってしまいましたが、最後までご覧いただきましてありがとうございます。


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