メルマガ「のーんびりんぐ通信」のバックナンバー(31号)です。(2021年 9月時点の内容です)
前回は、悔しさいっぱいの(母ちゃんが)運動会についてお話しました。今回は少し前にさかのぼって、育児のこと、その当時の自分のことをお話したいと思います。
親は子どもに愛情を注ぐのは当然ですが、同時に厳しさも大切です。まだ息子が発達障害だとわかる前、息子のこだわりを許してはいけないと思い、必死で直そうとしていました。(あとで考えればこだわりをわがままだと捉えていたのだと思います。)
もっと受け入れてあげるべきだったと今でも後悔しています。当時も受け入れてあげたい気持ちもあったのですが、わがまま(その時は気づいていなかったこだわり)はよくないと思う葛藤が入り交じった状態でした。もちろん子どもは可愛く、褒めたり愛情表現もそれ以上にしていましたが受け入れがたいこともありました。
こだわりといっても、今思えばくだらないことがほとんどです。出かけた時の道順、お風呂に入る順番、寝る場所(右側か左側か)などです。またこだわり以外にも、自分でできることをやってとせがんできたり、何かを練習している時に(お箸の使い方やボタンをかける練習やお絵かきなど)ついイライラして感情的になってしまったりなど、息子と穏やかに向き合えないこともあり、だんだんしんどくなっていきました。
パパはいつもこんな私を受け入れて、しっかり話を聞いてくれました。今も感謝でいっぱいです。夜寝る前に息子をいっぱい抱きしめ、寝顔に謝り、朝になったらリセットして今日は笑顔の母ちゃんでいよう!と思うのですが、日中何かのタイミングでまた嫌な母ちゃんになり、寝顔に謝るのを繰り返す日々でした。謝っても嫌な母ちゃんが消えることはないのに、悪循環は止まりませんでした。
誤解をしないでいただきたいのですが、手をあげてはいないですよ。傷つけるような言葉は使っていませんが、息子にとっては特訓のような状況で、楽しい時間ではなかったはずです。時には泣きながら、歯を食いしばって頑張って私についてきてくれたと思います。できた時には目いっぱいハグしました。完全に自己満足な育児でした。息子は成長しているのに、育「自」ができていませんでした。息子のことで保健師さんや子育てひろばの保育士さんに相談できる機会はあったのですが、これは自分自身の問題です。
発達障害が分かってからも、特徴を理解していたつもりですが、やはり「こうなって欲しい」や「これはできるようになって欲しい」という思いは緩められないままでいました。支援センターで療育が始まってからは、自分の思いが強すぎて息子の特訓状態になっていたことに少しずつ気がつくようになりました。この頃の自分に言いたいです。「そんなに躍起にならなくてもいい!ゆっくりステップで進めばいい!いつかできるから!」と。
この頃、パパの後押しもあり心理カウンセリングにも通い始めました。第三者の視点も大切だからと勧めてくれました。行ってよかったです。もっと早くいけば良かったとも思えました。
最初は敷居が高かったのですが、カウンセラーの先生はとても気さくでなんでも話せてとても楽になれました。そこで先生は言ってくれました。
「子どもは母ちゃんが大好きだから、いつも笑っていようよ。」と。もちろん簡単なことではありませんが、それ以上にこんな母ちゃんでも好きでいてくれるんだと思うと子供たちがより一層愛おしくなりました。子どもたちを裏切ってはいけない、笑っていようと心にきめ、目に見えるところに笑顔のママの美化された(これ大事)似顔絵をはりました。何度もいいますが、子どもたちへの愛情はカウンセリングに行く前も変わりません。
カウンセリング以降、息子に特訓のように接していた時間は少しハードルを下げて、(例えば、お箸の練習ならお箸を持って3口食べられたら合格のような感じ)それができたら合格の繰り返しで、徐々に徐々にレベルアップしていくように変えました。
変えたというより、カウンセリングでもっと楽をしても子どもは成長できるから、とにかく力を抜こうと言われてから、自然に変えられたのです。もし、カウンセリングに行っていなかったら、その時のカウンセラーの先生に出会わなかったら、もう笑顔は完全に消えていたと思います。感謝しかありません。
今回少し、ネガティブ母ちゃんのお話でしたが最後までおつきあいいただきありがとうございます。
次回はまた幼稚園生活についてお話したいと思います。
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