発達障害の子供の育児、療育、学校生活について書き綴ったメルマガ「のーんびりんぐ通信 70号」のバックナンバー(抜粋)です。
今回は、中学生になった息子の日常をお話させていただきます。
何度か書かせていただいておりますが、息子は電車が大好きで休みの日はどっぷり乗りとおすことがよくありました。鉄道旅は必ず一人です。
お友達とお出かけする話も聞きたいという思いは強かったですが、趣味があることを喜ぼうと自分に刷り込み、刷り込み言い聞かせ、受け入れていました。
電車の旅に行くときは、早朝に出発し、一日がかかりになることがほとんどです。
鉄旅を始めたころは、バス停まで送迎したこともありましたが、徐々に一人で行くと言われ、寂しさもありつつ、成長と捉えることにしました。(もちろん、安全第一ですので、必要に応じて送迎する日もありました。)
ただ、家のルールとして夜ご飯を一緒に食べられる時間には帰ってくることは決まっていました。

ある日、息子がいつもより遠くに出かけ、帰りも遅くなったことがありました。
帰りが遅くなることは、息子からの連絡でわかりました。夜ご飯の時間に間に合わないことになるので、連絡をしてきたのです。
嬉しかったです。もちろん、ルールを守ることが前提ですが、分かった時点で伝えてくれたことは、加点決定です。(はい、親バカです。)
気を付けて帰ってくるように伝え、この日はバス停まで迎えにいきました。
そして、家まで話をしながら帰ってきました。
するとまた嬉しいことがありました。
息子に合わせて、いつもより約一時間遅い夕ご飯になったのですが、それを知った息子は「ご飯食べるの待っててくれたの?!ごめんね。」と言ったのです。
へ?母は、びっくりです。(息子よ、すまぬ)そんな周りに気を遣うような発言なかったので、驚きが勝ってしまいました。(息子よ、またまたすまぬ)
ですが、次の瞬間すぐに嬉しさがこみあげてきて、「みんなで食べたほうがおいしいからね」と心から言葉が出てきました。
息子はさらに、「こんな遅くまで待っててくれてありがとう」と続けました。
嬉しすぎて、おなかが空いた感覚もどこかに飛んでいきました。
現実かどうか理解するのに数秒かかった気がします。(息子よ、三回目のすまぬ)
いつの間にか、息子は大きく成長していました。人を気遣う言葉が発せられたことで、大人になったように感じました。
小さなことではありますが、私にとってこの日は喜びで満たされた日になりました。これからの心の成長が楽しみになりました。そしてしばらく「にんまり」が止まらなかったです(はい、変な人です 笑)
ではにんまりモードで締めたいと思います。
このような発達障害の子供の育児、療育、学校生活について書き綴ったメルマガ「のーんびりんぐ通信」を月に1回配信しております。
よろしければ、ぜひ下のボタンからご登録してご覧ください。
また、東京都江戸川区にて 定期的に 発達障害児のご家族交流会「のーんびりんぐ」を開催しております。
ご興味ございましたら、ぜひご参加下さい!